コアラ

Phascolarctos cinereus

コアラはオーストラリア大陸東部の森林地帯に生息する有袋類で、現生種ではコアラ科コアラ属を構成する唯一の種です。背面は灰色、腹面は白色で、南部に生息する個体ほど体が大きく体毛も長くなります。タンニンや油分を多く含むユーカリの葉を主食とし、長さ2メートルの盲腸で毒素を発酵分解して消化します。栄養に乏しい食物からエネルギーを得るため、一日18~20時間を眠って過ごすことでエネルギーを節約しています。通常は単独性で特定の巣を持たず、樹上で生活します。メスは育児嚢で子を育て、生後約22週から母親が作るパップという離乳食を与えることで、子はユーカリを消化するための微生物を得ます。ヨーロッパ人の到来により分布域が急激に減少し、現在はクラミジア感染や生息地の破壊が問題となっています。2025年にはクラミジア予防ワクチンが認可されました。

公式情報をもとに確認済み

コアラを知る3つのポイント

コアラはオーストラリアにのみ自然分布する樹上性の有袋類です。特定のユーカリの葉を主食とし、多くの時間を木の上で眠ったり食べたりして過ごします。

よく検索されるポイント

どこに住んでいる?
オーストラリア東部・南東部のユーカリが優占する森林や疎林に分布します。
何を食べる?
特定の種類のユーカリの葉を中心に、花や若い茎を食べることもあります。
体重は?
地域や性別で差があり、およそ4〜15kg。一般に南部の個体ほど大きくなります。
保全状況は?
国際的な評価とは別に、オーストラリアではクイーンズランド州・ニューサウスウェールズ州・首都特別地域の個体群が国内法上の絶滅危惧に指定されています。

観察・見学のポイント

  • 前足の指が枝をつかむ形になっていること、後足で体を支える姿に注目してください。
  • 食べている葉の選び方や、木の股に体を預けて休む姿から樹上生活への適応が分かります。
  • 眠っている時間が長い動物なので、給餌時刻や展示案内を事前に確認すると活動を見られる可能性が上がります。

関連ページ

公式情報・参考資料

内容確認日:2026/08/12

基本情報

学名Phascolarctos cinereus
保全状況危急種
生息地オーストラリアのクイーンズランド州南東部、ニューサウスウェールズ州東部、ビクトリア州、南オーストラリア州南東部に分布しています。熱帯雨林、温帯のユーカリ林、疎林などに生息し、特に川沿いや海岸地帯に近い肥沃な場所を好みます。乾燥地帯で食料のない西オーストラリア州やタスマニア州には分布していません。
平均寿命約12年
平均体重約9kg
飼育施設数44施設

この動物に会える施設(44施設)

動物図鑑一覧に戻る →